監理業務の流れ(店舗ができるまで)05 – 間仕切り/建具枠 -
こんにちは。
東京を中心に住宅、店舗、商業施設などの設計業務を手がけている建築家の高山です。
目黒区祐天寺にあるヨガスタジオ・オハナスマイルさんのスタジオ完成までの
道のりを一般の方向けに紹介するこのコーナー、監理業務編第5回目です。
監理業務編ではオハナスマイルさんの着工から竣工までの現場の進捗状況を
設計上やデザイン上のアイデアを設計者の視点から紹介しながらお伝えして
行きたいと思います。
店舗がオープンするまでの監理業務 05 (間仕切り/建具枠 )
監理業務の内で重要なもののひとつに施工図(製作図)の承認というものがあります。
建具を例にとって説明します。
建物の中で建具というのは、デザイン、機能面において空間のグレードを決定づける
非常に重要な要素です。
建具や建具枠廻りの納まりがきっちりとデザインされた建物は使い勝手に限らず、
意匠性(デザイン)の面においても非常によいものとなるため、私たち設計者は
常に力をいれて取り組みます。
添付の図面はオハナスマイルさんのプロジェクトでの建具表とよばれる図面の1枚です。
この図面で建具の仕上、大きさ、形状、金物、ガラス、枠廻りの納まりなど建具のデザイン
すべてがわかるようになっています。
施工者はこの図面をもとに製作図(建具制作にあたってのさらに詳細な図面)を作成し、
監理者に提出します。
建具や建具枠搬入日から制作日数などを考慮して数週間前に提出し、監理者は図面を詳細に
チェックし、問題があれば修正依頼をかけてすべての問題が解決されれば承認します。
オハナスマイルさんのケースでも同様にすべての建具においてこのようなやり取りを
経た上で特に大きな問題もなくすべての建具が承認されました。
このやり取りは建具に限らず、基本的にはすべての素材・建材・設備などに共通して
行われるものです。
オハナスマイルさんの現場は間仕切りの下地立ち上げ段階となりました。
上記のようなやり取りを経た上で制作された建具枠も現場に搬入されています。
間仕切りの下地材の組上げ工程です。
店舗の間仕切りは通常このようなLGSとよばれる金属材で間仕切りを組上げて行きます。
それぞれの部屋の空間のカタチや広さがはじめて現れる瞬間でもあります。
写真はテナントの中央部分のエントランス&ショップコーナーですが、正面の壁際にレスト
ルーム、陳列用の収納棚、フィッティングルームの壁下地がBOX状にできてきました。
さらに、小部屋の天井下地も壁と同じようにLGSにて組上げられていきます。
換気扇などの配管類もこのタイミングで施行されています。
このLGS下地は、木製下地と比べて熟練した大工さんなどの技術が必要なく、スピーディーな
施行が可能なため、店舗やオフィスビルなど工期が短い現場では多用されます。
スタジオの天井の下地もLGSを使って組上げられていきます。
ある程度間仕切りのLGS下地が組み上がると、建具枠の取り付けが行われます。
搬入された建具枠が大工さんによってLGS下地に取り付けられていきます。
エントランス&ショップスペースとオフィスを間仕切るガラスパーテーションの木枠です。
工場で制作され搬入された木製枠を、大工さんがカンナで微修正しながら組上げて行きます。
見事ですね。
この現場を担当している工務店は社長がもともと大工さんだったようで、こういった
木工事は得意とされています。
オフィス側の天井下地はすでに完成されていますね。
スタジオ入り口の建具枠も取り付け完了です。
ここまでくれば、最終的な各部屋の空間のカタチがほぼ出来上がっています。
レストルームやフィッティングルームの床上げ下地も完了して、設備配管類も床下に
隠されました。
数日の工程で、間仕切り壁・天井の下地工事は完了です。
次の工程では組上げられたLGS下地にボード類を貼付けていきます。
- 監理業務の流れ(店舗の場合)06 へつづく -
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