監理業務の流れ(店舗ができるまで)03 – RC打ち放しを活かす -
こんにちは。
東京を中心に住宅、店舗、商業施設などの設計業務を手がけている建築家の高山です。
目黒区祐天寺にあるヨガスタジオ・オハナスマイルさんのスタジオ完成までの
道のりを一般の方向けに紹介するこのコーナー、監理業務編第3回目です。
監理業務編ではオハナスマイルさんの着工から竣工までの現場の進捗状況を設計上や
デザイン上のアイデアを設計者の視点から紹介しながらお伝えして行きたいと思います。
店舗がオープンするまでの監理業務 03 (RC打ち放しを活かす)
はじめて見たときからこのテナント物件は非常に優良な物件だと思いました。
5階建て程度の雑居ビルならその多くが鉄骨造で造られてるものが多い中、上階が
オーナーの住居があるためか、あるいは敷地が不整形なのが幸いしてか、鉄筋コンク
リートのしっかりとした建物です。
しかも築2年半を経過しているにも関わらず、空き物件状態が続いていたため、
内部のコンクリートも化粧打ち放しではありませんが比較的きれいな状態です。
設計当初よりこの内部のコンクリートの素材感は是非残して活かすべきだなと
考えていました。
ただ、オハナスマイルさんの考える明るいスタジオの雰囲気を考えると、全面的に
打ち放しとするのは違和感があります。
そこで、エントランスへ至る専用階段部分とスタジオの梁の部分に関してはRC打ち放し
の既存仕上に補修を加えることで、コンクリートの素材感を残し空間のアクセントと
なるようにしました。
基本的には白い壁と天井に囲まれた空間ですが、床の木と部分的なコンクリートという
異素材を加えることで、緊張感のようなものを生み出すという考え方です。
専用階段の床はモルタルをコテで押えた上に防滑効果のあるクリアー塗装をかけるだけの
シンプルな仕上とする予定です。
左官工事中も人の出入りが出来るよう、2日かけて1段飛ばしで施工します。
職人さんのアイデアですね。
階段の壁のうち片面だけは既存の打ち放しを残すこととしましたが、かなり荒れて
見栄えのよくない状態だったので、全面的に補修をかけます。
それでも、他の左官材を施工するよりもかなりのコストダウンとなりました。
店舗内部のコンクリートの梁にも最終的に見える部分に全面的に補修をかけます。
こちらもプラスターボードで梁型をかこったりするよりもコストダウンになります。
見事、きれいになりました。
- 設備配管工事 -
床下地の工事後は、左官工事と平行して設備配管等の仕込み工事も行われています。
天井には空調機の室内機と冷媒管が取付けられます。
天井高さを最大とするべく薄型の室内機をめいいっぱいの高さで取付けます。
エントランスのレストルームとオフィスのミニキッチン、スタジオの洗面カウンター
のための床下配管の仕込みです。
できるだけ近い位置に配置され、床上げ範囲を収納や試着室など支障のない範囲で
納まるようにしてあります。
給湯はガスではなく、トイレの手洗いカウンターの下に貯湯式の電気湯沸かし器を
設置します。
省スペースとコストダウンのためです。
水廻りの設備配管はコンパクトにまとめられました。
- 監理業務の流れ(店舗の場合)04 へつづく -
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